一本釣り時政

日常のまさにその時を一本釣りでピックアップ

VS サモ・ハン・キンポー・・・だったのに、イカ?

f:id:masanisonotoki:20140923131723p:plain

私の髪は胸上まであるロングヘア。女性らしさの象徴だ。

内田裕也みうらじゅんの事は今回は置いておこう)

ポニーテールにしたり、ハーフアップにしたりとアレンジも楽しかった。

 

だけど・・・、いい加減飽きた。

 

 

「よし!思い切ってショートにしよう!」

 

 

ショートカットは10年ぶり。

一度経験があるとはいえ、久しぶりのスタイルで似合うかドキドキ。

 

ちなみに、前回はベリーショートに近いヘアスタイルだったのだが

周りからの評判は「可愛い!」と「レゴかよ・・」が4:6だった。

(まぁ、女子の言う可愛いは社交辞令が8割なので、実際は1:9だったのかもしれない。...悲惨だ。)

 

 

秋といえばキノコ。女の子らしい丸みを帯びたショートカットも可愛かろう。

f:id:masanisonotoki:20140923131754p:plain


「ショートボブにしようかなぁ」

小動物のような顔をした可愛らしい女の子たちが並ぶヘアスタイル一覧を眺め、ほとんどそう決めかけていた。

 

 

 

ただ、その時私は、大事な事を忘れていた。

今思えば、本当に気付けて良かったと思う。

 

 

幻想を見ていた。

 

 

お手本の女の子たちは、みんな痩せていて可愛らしい顔立ち。

以前の記事でも書いたが、わたしは5年で10kg太った丸顔だ。

こんなに可愛くなれるわけがない。

 

 

f:id:masanisonotoki:20140923131829j:plain

これ。

 


そう。サモ・ハン・キンポー

 

 

f:id:masanisonotoki:20140923131859j:plain

このままでは豪速直球で彼に到達してしまうのだ。

 

 

これだけは避けたい。

燃えよデブゴン」のDVDをそっと机の引き出しに入れられるようなイジメに合い、今頃真っ暗な寝室で泣いているところだった。

 あっぶねぇ・・

 

 

一気に現実を見た私は、必死に脳みそをフル回転させた。

ショートにはしたい。だけど、サモハンになるのは嫌だ。

 

 

どうしたらいいだろう。。

 

 

あ!確か数年前にMOREで「くびれと菱形がモテ髪の秘訣☆」みたいな事を言ってた!

あのMOREが言うんだから間違いない。

f:id:masanisonotoki:20140923131926p:plain

 

でもこれ、ミディアムヘアだよね。

私がしたいのはショート。

 

うーん。。。菱形でくびれがあってショート・・・

私は検索の鬼と化した。

 

30overの芸能人で菱形でくびれがあってショートの人。。。

 

見つけた。渡瀬マキだ。

f:id:masanisonotoki:20140923131954p:plain 


ちょっと自分がしたいスタイルとは違うが、サモハンよりは全然いい。

スタイリング名は「マッシュウルフ」というらしい。

 

「まっしゅうるふ。まっしゅうるふ。。」

私は、母親からお使いを頼まれた子供のように、一文字も忘れないよう脳内でマッシュウルフを連呼し、決戦の場へと向かった。

 

 

「宜しくお願いしまーす」

さぁ。始まった。…ショータイムだっ!!!!

 

 

私「あのー。今度は思い切ってショートにしたくって。マッシュウルフにしたいんです。」



店長さん「マッシュウルフですね」

 

私「はい。でも、本来のマッシュよりもちょっと軽さを出して、首のところでくびれを付けて全体的に菱形になるようにしたいかなぁと。」

 

やった!教科書通りに言えた!これで勝利確定だ!

調子に乗った私はこう続けた。

 

私「それで、私丸顔なので衿足をちょっと長めに、こう流して輪郭をぼかしたいんですけど。。」

f:id:masanisonotoki:20140923132054p:plain

あれ?なんだか店長さんの様子がおかしい。私の説明が変だったかな。

 

店長さん「あのー。。それ、確かに数年前流行りましたけど、うーん。。」

 

え? え? なに??

 

店長さん「イカみたいになりますよ」

 

はあぁ???

f:id:masanisonotoki:20140923132159p:plain

 

私の敵は、サモハンではなく、イカだったのか??

いやいやいや、想定外も甚だしい。

どうやったら狼がイカになるのだ。

もはや人間ではないし。

 

私「イカ。。ですか・・」

 

店長さん「はい。イカです。」

 

私「・・・」 

 

人間同士のコミュニケーションツールであるはずだった「言葉」が全く無意味になったため

私と店長さんはヘアスタイルブックを一緒に見て探した。

 

 

私「あ、コレ可愛いですね」

 

店長さん「ではこれをベースに長さを一旦長めに設定して、確認しながら短くしていきましょうか」

 

私「はい。お願いします」

 





それからミディアムとショートの間くらいの長さにザックリ切られ、

鏡を見つつ「もうちょっと切ってください」「あ、もう少し・・」

と納得がいくところまで調節して貰った。

 

 

無事、私はイカではなくなった。


ちょっと長めの・・・

サモ・ハン・キンポーかな。