我が家のカレーレシピ~重ねた人生の厚みだけ味も深くなるのよ~
「ヒデキ、かぁ~んげきーっ!」
そう。
今日はカレーのお話。
明治時代に日本へ伝わったといわれるカレー。
日本で“カレー”というと、カレーライスを示す。
今やカレーは日本の国民食となり、
高級ホテルのお上品なカレー
こだわりをごり押ししたコジャレ店のカレー
安定のお袋の味カレー
そして、
学校のキャンプで作る失敗カレーまで、幅広いシーンで愛されている事は言うまでもないだろう。
(キャンプという非日常的な行事に浮かれまくり
「え?水?適当でよくねー?」とルーに対して大量の水をぶちまけ、結果しゃびしゃびカレーとなり
グループ全員から大ひんしゅくをかった男子はいないだろうか…。
そう田中、お前の事だ。)
カレーは作る人によって味に違いがあり、
それを世に披露する簡単な場としてレトルトカレーが存在する。
最近では、ホリエモンが出した刑務所カレーや、
http://horiemon-curry.com
ストリートファイターのダルシムさん家のカレーがある。
http://s.famitsu.com/news/201408/05058540.html
蛇足であるが、
ダルシムカレーは愛妻のサリーが作る愛情たっぷりのカレーとのこと。
チキンベースで美味しそう。お肉の味がしっかり出ているのだろうか。私好みである。
ただ、皆さんはご存知だろうか。
ダルシムさんは肉が嫌いらしい…(ダルシムのwiki調べ)
というわけで、我が家のカレーレシピをご紹介する。
まず、酒。
カレー作りは長丁場となるため、酒を飲まないとやってられない。
料理用に買っておいた500円のワインをくすねて飲む。
軽いキッチンドランカーだ。
大玉の玉ねぎ4つをみじん切りにして、炒める。
よく飴色になるまで炒めると言われるが
私はなんとなく苦味が出る気がして、飴色の少し手前で止めておく。
玉ねぎが終盤に差し掛かる頃、
隣のコンロでは牛肉を強火で炒め始める。
しっかり焼き目をつけて、味を閉じ込めるのだ。
この時、肉2切れくらいをチョロまかし、
塩で食べると最高のつまみとなる事は覚えておこう。
玉ねぎ、肉が頃合いになると、二つを合体させる。
肉を焼いていたフライパンで、今度はホールトマトを炒める。
我が家のカレーは辛いのだが、煮詰めたトマトを入れることで
辛さの後から酸味と甘さが追いかけてくるのだ。
このくらいまで煮詰める。
煮詰めたトマトも玉ねぎ、肉に合体し
水、ローリエ、コンソメを入れて煮込む。あれば圧力鍋で一気に。
ところで、
皆様のお宅ではどのルーをご愛用だろうか。
うちは小学生の頃まで、バーモント派であった。
当然、食べる前には西城ヒデキのCMをものまねし、それが「いただきます」の合図だった。
現在はジャワカレーと、横濱舶来亭のフレーク。
このフレーク、洋食屋さんも喝采なのだ。
これをいったんフライパンで香ばしく炒める。
これがみそ。これで一気に大人の味になるのだ。
あとはしっかり溶かし、ガラムマサラやらちょこっとウスターソースやら
「おいしくなぁ~れ♡きゃは♡」と愛情を入れて完成。
ここでお気づきの方がいらっしゃるかもしれない。
「ニンジンもじゃがいももねーじゃん」と…
そう。玉ねぎしか入っていない。
・・・
いやまて!…そんな哀れんだ目でこちらを見るな。
うちは裕福ではないが野菜の値段が高騰したからと
野菜の購入を諦めるほど貧乏ではない。
理由がある。
そう。あれは2年前だった。
いつものようにカレーを作る私は、そろそろ出来上がりのルーを眺め、よだれを垂らしながら無心で鍋をかき混ぜていた。
すると一本の電話が…
飲み会の誘いである。
断る理由も無いため、参加。
だが、ここからが悪夢の始まりだった。
うちには私と、家賃その他諸々を支払ってくれるボスとの2人暮らし。
カレーは少な目に作っても美味しくないため、
いつも大量に作っているのだが、2人なのでなかなか減らない。
また、この時に限って二人ともしばらく食べる機会がとれなかった。
でも私はバカではない。
きちんとキッチンバッグに移し、いつでも食べられるように冷凍していた。
その時はニンジンもじゃがいもも入ったスタンダードカレーだった。
だが、いつかそれを解凍して食べたのだが…まずい、まずいのだ。
じゃがもニンジンもパッサパサ。
食べられたものじゃない。
それ以来、玉ねぎしか入れなくなった。
野菜は後付け。
これだけは後世へ言い伝えていきたいと思っている。
今日は野菜たっぷりカレー。
めちゃめちゃ美味しいよ♪ キャピキャピ☆